「諦念」
市井紗耶香の「引退」の報を受け、

ボクが日記に寄せた文章です。


元来、ぼくはどこか不安定な感じのする女のコに弱かった。

 前の時も、君はそうだったよね。
 プッチモニでメキメキと頭角を現し、
 青色7でセンターポジションを見事につとめあげ、
 誰が見たって「今、一番輝いてるよね」だなんて言われてた、
 「これから!」って時にふいっと飛び立っていってしまった。
 ぼくらはただその後ろ姿を見送ることしかできなくて。
 交わされた約束をひたすら信じて待つことしかできなかったんだ。

 そして、今回も。
 待望のソロデビューを果たし、契約更改も終え、
 「ふんばりどころ!」っていうときなのに、また飛び立つことを決めたんだね。

 今度はその「約束」すらかわす時間もくれないんだね。
 強情で一本気で、そんなあなたの決断なんだから、
 自分の中で納得したモノだとは信じてるよ。

 この世界に生まれたことは
 きっとなにかの運命
 今 やりたいことあるのなら
 それは 大事なこと

 とても 大事なこと きっと、、、

〜"be born" lyrics by Sayaka Ichii〜

 今まで、
 CDを買ったり、写真集を買ったり、ライブに行ったり。
 そして、拙い文章をウェブに垂れ流すくらいのことしかぼくは出来なかった。

 君に今までもらった元気や勇気や、他のいっぱいいっぱいの財産を、
 恩返しすることなんてこれっぽっちもできやしなかった。

 ただ、それでも、
 自己満足に過ぎないのかもしれないけれど、
 今まで積み重ねてきた君への想いが、
 これから「大事なこと」へ飛び立つ君の翼の、
 羽根の一枚にでもなれたらな。
 そう思うことにするよ。

 気が向いたら、帰ってくればいいさ。
 笑顔で「やっぱり帰って来ちゃったんだね」って、
 そんな言葉をかけてあげたいから。
君のことは忘れないつもりだけど、
きっと待ちこがれることはもうないのかもしれないな。
それが今の自分の中の、正直な気持ちだから。

 そんじゃ、気をつけて。

 いってらっしゃい。

 「人は、望むとおりのことができるものじゃない。
 望む、また生きる、それは別々だ。くよくよするなよ。
 肝心なことは、望んだり生きたりするのに飽きないことさ。」
             
〜ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」より〜

 

日曜 昼下がり ありふれた風と
意味もなく歩く街角  キミをみつけた
気付かないふりして すれ違ってみた
キミはただ遠く見つめて たたずんでいた

いつより誰より近づく 別の空の下
少しキレイになったよね
頼りなくぼくを包んだ 雨音抱きしめ
騒がしさに溶けていく心

降り続く雨のように
通り過ぎるときめきを
黙って見送るのも 時にはいいだろう
そう きっといつか 雨はあがるよ

夜にはひとりきり キミを思い出す
膝かかえ雨のリズムを感じているよ
キミだけの生き方 キミだけの世界
ぼくはまだ認められずに 立ち止まってる

ふれたくてふれない空は 近くて遠くて
わかりあえてたはずだった
あの頃の二人が今もぼくを追いかける
忙しさに溶けていく想い

日曜の雨のように
うずくまって目覚めたら
雲からのぞく光 一日を始めて
そう きっとキミの夢を守るよ

〜「日曜の雨のように」 Song by Ayako Katagiri as Masayo Kawaguchi〜


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